羽生結弦選手の演技紹介(シニアデビュー~ソチ編)
最近になって羽生選手の魅力に嵌った方向けに、羽生さんのこれまでの演技を、 時系列に沿って簡単にご紹介していきたいと思います。
基本的に時系列に沿って、競技会のSP、FSをご紹介します。
・2010-2011シーズン
前シーズンではJGPF優勝、世界ジュニア選手権でも優勝し、 このシーズン15歳でシニアデビュー。四大陸選手権では銀メダルを獲得しました。
SP:ホワイト・レジェンド (四大陸選手権)
FS:ツィゴイネルワイゼン (四大陸選手権)
・2011-2012シーズン
2011年3月11日、彼は拠点のスケートリンクで練習をしていました。
拠点である「アイスリンク仙台」は営業休止。彼の被災時の苦悩は計り知れません。
かつて師事していた都築コーチがいる神奈川のスケートリンクを仮の拠点として、各地のアイスショーを転々としながら練習を重ねました。
ニースで行われた世界選手権でのFSの演技は「ニースのロミジュリ」として今も語り継がれていますね。
FS:ロミオ+ジュリエット(世界選手権)
・2012-2013シーズン
2012年に、それまで師事していた阿部奈々美コーチの元を離れ、新たにクリケットクラブのあるカナダ・トロントへ向かい、オーサーコーチに師事します。
クリケットではまず基礎スケーティングから教えられました。この後羽生さんの滑りが時を経るにつれどんどん美しくなっていくことからも、この基礎スケーティングの成果が伺えると思います。
SP:パリの散歩道(NHK杯)
彼はこの年にいきなりGPSのスケートアメリカとNHK杯で連続でSPの当時世界最高得点を更新。ジャンプにも余裕があります。
FS:ノートルダム・ド・パリ(世界選手権)
この2013年世界選手権は五輪の出場枠がかかった、特に大事な大会。
全日本で優勝した羽生さんは枠取りに大きな期待をかけられての出場。
しかしこの大会に臨むコンディションは過酷なものでした。
その年の四大陸選手権の後、インフルエンザに感染してしまい練習が出来ず、その後に今度は練習中に左ひざを故障。
SPではミスがあり9位。FS当日の朝の公式練習で、1年前に痛めていた右足首の捻挫を再発。
両足ともに故障し痛みもある中、挑んだフリーが以下の演技です。
この演技で彼はフリー3位。総合4位。高橋選手は6位、無良選手は8位で、ソチの日本出場枠「3」を死守しました。
・2013-2014シーズン
いよいよソチオリンピックのシーズン。
シーズン開始時点では、当時2011年から2013年まで世界選手権を3連覇していたパトリック・チャンが金メダル最有力とされていました。
このシーズンの事は多くの媒体で言及されているので詳しくは省略しましょう。
当時の世界最高得点をこのシーズンにソチを含めて2度更新した「パリの散歩道」と、震災明けの年に滑り思い入れの深いロミジュリというテーマで、曲は異なるものとして、ニーノ・ロータの「ロミジュリ」で彼はオリンピックに挑みました。
FS:「ロミオとジュリエット」(ソチオリンピック・個人戦)
このシーズンのFSでほぼパーフェクトな演技はこちら(2014世界選手権FS)↓
www.youtube.comこの世界選手権ではSPでミスがあり3位でしたがこの演技で逆転優勝。2013GPFも優勝していたため、このシーズンGPF・五輪・世界選手権優勝という3冠を獲得しました。